仲の良し悪しに関わらず、
人付き合いって、
自然と力関係が生まれませんか。
この人には、どうしても逆らえない、
逆に、
この人には、わがままな事さえ言えてしまう
とか、
そういう力関係って、
自然に出来上がって、
一度出来上がってしまうと、
なかなか変えることが出来ない。
私の場合、
新社長が、すごく苦手だ。
新社長は、
何かにつけて、
細かくて、
自分なりの正論をもとに、
「なんで？」
「どうして？」
「どういうこと？」
と、問い質して来る。
自分の話を、
聞き漏らしたり、
意味をはき違えたりすると、
「人の話を聞くことが出来ないのか？」
と、
すごく責め立ててくる。
その割に、
自分は、相手の話を聞いていない事もあるんだけど、
そういう場合は、
「言い方が悪い」
「説明が下手だ」
と、
これまたこちらが責められる。
そういう事が、
何度も何度も繰り返されるうちに、
話しかけられる時は、
聞き漏らさないようにとか、
意味を間違えないようにと、
すごく気をつかうし、
話す時は、
怒らさないように、
話す内容や話し方に、
すごく気を付ける。
とにかく、
話をすることが、
緊張感がありすぎて、
けっこう疲れる。
そうなってくると、
余裕の無い時には、
関わりたくないなって、
思うようになってきた。
それでも、
職場の人、
ましてや社長となると、
まったく関わらないという訳にもいかない。
今日も、
あれやこれやと怒られて、
でも、
言い返しても、
正論で責め立てられて、
余計にしんどい思いをするのが、
目に見えている。
たしかに、
社長の言っていることは、
正しい。
正しいけれど、
私は、
常に正しく、間違いなく、
物事をこなすことが出来ない。
勘違いや、物忘れをすると、
その度に、
「人の話を聞かずに、
自分勝手な事をするから、
ミスをするんだ」
というのが、
社長の持論。
とにかく、
「人の話を聞かない」
「自分勝手」
「言ってることが分からない」
というのが、
嫌いで腹が立つようだ。
ああ、
そういうところを、
毎度毎度、
きつい言い方で責められて、
悲しいし、しんどい。
これが続いて、
感情があふれて、
泣くようになったら、
仕事を辞めようと思う。
今は、
家に帰れば、
忘れて、楽しい気持ちになれるから、
まだ大丈夫かな。
