ぼっちおばちゃん あきさんの日記

ぼっちだけど楽しく生きてます。 いろいろあるから面白い。  読書・ゲーム・お金 楽しもう人生。

ひらやすみ


ひらやすみ(1) (ビッグ コミックス) [ 真造 圭伍 ]

マンガ大賞2022 第3位』
ということばに惹かれて、
まずは1巻目を買いました。

どういういきさつか、
平屋に住むおばあさんと意気投合したヒロトくん。
毎週月曜日と木曜日に、
晩御飯をごちそうしてもらう仲。

なのに、
おばあさんは心筋梗塞で亡くなってしまう。

おばあさんは、
住んでいた平屋をヒロトくんにあげると
遺言を残していた。

釣り堀でアルバイトをしながら、
おばあさんがくれた平屋で暮らしていると、
そこに、
ヒロトくんのいとこのなつみちゃんがやって来る。

阿佐ヶ谷駅から徒歩20分。
平屋建ての一軒家での2人暮らし。
そこから物語は始まる。

まず、
ヒロト君は、俳優を目指して上京して、
今は、俳優を辞めて、
釣り堀でアルバイトをしている30歳。

なつみちゃんは、
大学進学のために、
山形から上京して来た。

ヒロト君は、
とにかく穏やかでのんびりしてて、
ともだちのヒデキは、
一緒にいるのが楽しくて、
子どもが生まれたのに、
ついつい長居してしまって、
奥さんに怒られるらしい。

分かるなあ。
ヒロト君は、
他人を否定したり、責めたりってことを、
絶対にしない感じがする。

どんな状況でも、
受け入れてくれそう。

子どもが生まれて、
生活が変わって、
ちょっとしたことで、
奥さんと喧嘩してしまうヒデキが、
入りびたりくなる気持ち、
すごくわかるもん。

大学生になったなつみちゃんも、
新しい環境で、
なかなか周りの人と仲良くなれない。
大学って、
私も通ってたから分かるけど、
周りの人が、
なんかキラキラして見えたり、
自分とは違う世界にいるように思えたりするんだよね。

そういう寂しい状況の時に、
ニコニコ笑って、
のほほ~んとしているヒロト君が、
腹立たしいけど、
ホッとできるんだろうな。

ヒロトくんを中心に、
いろんな人が登場するんだけど、
悪人はいないんだよね。
みんな、
ちょっと地味で、
悩みがあって、
キラキラはしてない。

でも、
それでも、
笑ったり、泣いたりしながら、
毎日 生きている。

キラキラしてなくたって、
悩み事がいっぱいあったって、
それでも、
朝が来て、夜が来て、
毎日が過ぎていく。

おだやかに、
そして、
他人を受け入れて、
たまに笑って、
そんな日々を読んでると、
自分の平坦な毎日も、
なんだか幸せに思えます。

特別な事が無いとか、
毎日が変わり映えしないとか、
そういうことに、
退屈した時に読むと、
ほっこりできて、
「また明日」
って気持ちになれる本です。