私の会社のパートさんのことを、
よく社長が話してくれる。
パートさんは、
とにかく、
仕事熱心で、
噂によると、
２３度設定の冷房の効いた部屋でも、
忙しすぎて、
汗だくで作業をしているらしい。
しかも、
作業が速くて、すごい量をこなすので、
仕事が終わるころには、
疲れ果てて、動けなくなるらしい。
すごくない。
そんなハードな仕事ぶりの人と比べられたら、
とてもじゃないけど、
「ちゃんと仕事してます」
なんて言えないよね。
今日も、
「パートさんに横で仕事してもらったら、
その仕事ぶりに、
プレッシャーを感じて、
仕事をする気になるだろう」
なんて言われてしまった。
さすがにこれは、
「私の仕事ぶりを改善するためだけに、
パートさんの時間を使っていただくわけにはいきません」
と、
丁重にお断りしました。
いやあ、
無理でしょ。
冷房の効いた部屋で、
汗だくになるほどの作業量って、
そんな人に、
とてもついていけるとは思えない。
疲れ果てて動けなくなるほど
体力を消耗する作業って、
いったい何？
さらに、
「そうなるように、
僕が（パートさんを）追い込んだんだけどね」
って言っちゃう社長って、
怖すぎる。
働き方改革が提唱されている今、
パートさんが動けなくなるまで、
追い込む上司って、
パワハラにならないんだろうか。
社長も認めているけれど、
そんな厳しい社長についていけるのは、
パートさんだけだ。
私なんかは、
とっくに戦力外通告されてるからね。
戦力外と言う事は、
業績が下がったら、
真っ先に解雇リストに挙がるって事だけど、
それでも、
倒れるまで仕事をさせられるよりは、
ましかも。
事あるごとに、
「パートさんを見習え」
と言われるのは、
正直、精神衛生上、良くなさそうだけど、
『馬の耳に念仏』状態を維持してれば、
そんな言葉も、
バックグランドミュージックさ。
優秀過ぎる同僚って言うのも、
なかなか大変だな。
