この間、
頼みごとをして、露骨に嫌な顔をされて、
他人に頼みごとをすることが、
本当に嫌だなあと思った。
そもそも、
他人に頼まなければならない
自分がいけないんだ。
自分の都合で、
他人の時間や手間を使う事は、
悪なんだと、
気持ちが沈みまくっていた。
けれどである。
どうやら、
人間の能力は、
遺伝の影響を大きく受けるらしいのである。
つまり、
能力は、
遺伝子レベル
DNAの組み合わせで、
ほぼほぼ 決まっていると言う事なのだ。
たしかに、
そうかもしれないよね。
生まれ持った才能とか天性って言葉を、
感じざるを得ない人って、
世の中にいるもんな。
だから、
他の人が出来ることなのに、
自分には出来ない事があったとしても、
自分を、
必要以上に責めなくても良いのだ。
出来る範囲で努力して、
それでも、
どうしても出来ない事、
上手くいかない事ってある。
もちろん、
だからって、
努力することが無駄だとか、
しなくて良いとは思わない。
やってみなければ、
自分には出来ない事なのか、
ただ単に、習得できていないだけなのかが、
判断できないからね。
ただ、
どんなに努力をしても、
全ての人が、
同じ能力を持つことは出来ないって事。
たとえば、
私の場合、
職場で、
仕事の出来栄えやスピードが、
パートさんに比べて、劣っている。
それに対して、
「パートさんの様に、
人の話をきちんと聞かないから出来ないんだ」
「パートさんをのやる気を見習って、もっと努力しろ」
「パートさんと違って、センスが無い」
「パートさんに比べて、出来ることが２～３割しか無い」
などと、
パートさんと比較され、
今まで ずっと批判され続けて来た。
私自身も、
自分の努力や意識が足りないんだと、
反省する事ばかりだった。
でも、
もしかすると、
DNAレベルで、
私の能力は決まっていて、
パートさんの能力に追いつくことが出来ないのかもしれない。
努力が足りないせいではないのかもしれない。
そう思ったら、
なんか気持ちが楽になった。
頑張っても、
頑張っても、
それでも出来ない事だったら、
ある程度で、あきらめて、
出来る人に助けてもらっても良いんじゃないか。
もし、本気で
助けて欲しい
手伝って欲しい
とお願いしても、
「自分で何とかしろ」
としか言ってもらえないなら、
その場所は、
私には向いていないのかもしれない。
そんな覚悟で、
今日、
嫌な顔をされた相手に、
頼みごとをしてみた。
「自分で出来ることは、
出来る限り、自分でします。
だから、
私には出来ない事を、手伝って欲しい」
と話をした。
そうしたら、
嫌な顔をされなかった。
それどころか、
わざわざ時間を作って、
私の頼みごとを片付けてくれた。
これからも、
今は出来ない事でも、
出来るように、努力はしていこうと思う。
それでも、
どうしても出来ない事、
上手くいかない事は、
仕方ないんだと、自分に言い聞かせて、
他人に頼ろうと思う。
それは、
決して悪ではない。
ただの、助け合いだ。
もちろん、
逆の立場になったら、
喜んで助けたいと思う。
そんな場面があればの話だけど。
