「早く仕事片付けてくれよ」
って、
いきなり社長に言われて、
言葉を失ってたら、
「本気に取るなよ~。
冗談だよ~」
って言われた。
さて、
上司から、
「早くしろ」
とか
「仕事が遅い」
と言われた後、
「冗談だよ~」
と言われて、
その言葉を信じて、
あっはっはって笑える部下なんているんだろうか。
いないだろう。
と言うより、
仕事の遅さを指摘する内容の冗談なんて、
笑えない。
それに、
今まで、
何回も、
「仕事が遅い」
「人の話を聞いてない」
「ミスが多い」
と、
散々言われてきたのに、
今さら、
『冗談』なんてごまかされたって、
だまされるわけがなかろう。
きっと、
思わず、
「早くしてくれよ」
と、
思っていることが、
口から音になって出たんだろう。
で、
その言葉に、
固まってしまった私を見て、
言い過ぎたと思ったのか、
『冗談』ってことで済ませようとしたんだろう。
なんていうか、
世の中には、
心や頭に浮かんだことを、
すぐに、
そのまま、
声に出して言っちゃう人がいますよね。
自他共に認める『正直者』なんだと思うけど、
なんでもかんでも、
思ったまんま、
相手に言ったら、
もしかしたら、
相手が気分を害するかもしれない
なんてことを、
きっと思いもしないんだろう。
私の会社の社長もそうなんだけど、
自分は正しいんだっていう自信に、
とんでもなく溢れているんだよね。
だから、
否定から始まることが、わりと多い。
例えば、
「○○はどこにある?」
と聞かれて、
置き場所を答えると、
たいてい
「無い」
と言ってくる。
そう言われて、
探しに行くと、
けっこうな割合で、
答えた場所にあるんだよね。
おそらく、
聞いておきながら、
「そんなところにあるわけない」
って疑ってるから、
きちんと探さないんだろうね。
ぱっと見て、見えなかったら、
「ほら、やっぱり無い」
って、
私の答えを否定してしまうんだろう。
あと、
こういうタイプに多いのが、
自分の話が分からないのは、
相手が、話をきちんと聞いてないからだ
という決めつけ。
もしかすると、
自分の説明の仕方が分かりにくかったかもしれない
なんて考え方は、
絶対にしないみたい。
正直、
私自身、
社長の説明って、
省略してたり、
言い回しが分かりにくいなって思うんだけど、
それを一度言ったら、
「人の話をちゃんと聞いてないから分からないのに、
私のせいにするな」
と怒られてしまった、
それ以来、
分からない時に分からないと言うと、
「人の話を聞かない」
って責められるけど、
そのたび、
口では謝罪して、
心ではスルーしてる。
きっと、
社長は、
私の事を、
格下に見てるから、
そういう態度になってしまうんだと思う。
どうせ知らない
どうせ分からない
どうせ出来ない
そんな風に相手のことを見てると、
何かあるたびに、
相手を馬鹿にして、
否定して、責めてしまうんだろう。
相手の事を、
尊敬して、
認めていたら、
一方的に相手を責めるような事はしないだろう。
でも、
人の気持ちや行動って、
変わらないから、
自分自身が変わるしかないんだよね。
馬鹿にされないような優秀な人間になるか、
出来るだけ関わらないようにするか。
すぐに、
認められるほど優秀になることは出来ないから、
今は、
出来るだけ関わらず、
相手の言動は、気にせず、
必要な事以外は、忘れるようにしてます。
どれだけ馬鹿にされても、
自分自身が、
きちんと仕事していれば、
卑下することはないもんね。
ぎゃふんと言わすことは出来ないかもしれないけど、
一方的に馬鹿にされないように、
仕事でミスしないようにしないと。
職場だけのお付き合いだと割り切れば、
我慢できるさ。
この我慢も仕事だ。
馬鹿にするなら馬鹿にしておけ。