けっして自慢ではなく、
小学生から中学生の、
義務教育の間、
学校の勉強に関しては、
苦労したことが無かった。
テストを受けても、
100点満点で、
80点以上は取れていたように思う。
その後、
高校受験の時も、
進学校と言われる公立高校に、
無事に合格した。
そこまでの、
子ども時代の勉強人生で、
私は、
「自分は勉強が出来る。
賢い子どもだ」
と思ってしまっていた。
まあ、
今になって、
よく考えてみれば、
日本で生まれると、
子どもの権利として、
受けることが出来る教育の内容だから、
理解できたからと言って、
けっして、
自慢するような事では無かったんだと思う。
でもね、
視野の狭かった私は、
すっかり、
勘違いしてしまった。
で、
そんな勘違いした、
間違った自信をもって、
高校生活が始まったんだけど、
そこからは、
挫折の連続だった。
まず、
入学試験を経て、
ある程度、
選抜されて集まった同級生たちだったので、
学力が、
義務教育の頃よりも、
似たり寄ったりの集団になった。
で、
私の場合は、
その集団の中では、
最下層の成績だった。
今でも覚えているけれど、
1年生の中間テストの古典で、
クラスで最下位の成績だった。
しかも、
他の子たちとは、
大きく離れた低い点数で、
担任の先生に、
「あなたがクラスの平均点を、
大きく下げている」
と言われた気がする。
古典以外の科目も、
平均点以下の点数しか取れなかったように思う。
もちろん、
テストで点数を取れないのは、
その前段階の、
授業の時点で、
内容をほとんど理解できていないからなんだよね。
その時に、
初めて知ることになるんだけど、
勉強とかテストって、
内容が理解できないと、
本当に楽しくないモノになってしまう。
で、
楽しくないと、
やる気も起きない。
宿題やテストのたびに、
勉強しないといけない
って、
分かってはいるんだけど、
内容が分からないもんだから、
全然、やる気が起きないんだよね。
やる気が出ないもんだから、
勉強量も全然増えない。
その結果、
テストの結果は散々。
そんなことを、
高校を卒業するまで、
全教科で繰り返していたと思う。
入学してから、
卒業するまでの3年間、
ずっと成績不振の落ちこぼれだった。
すっかり、
落ちこぼれが板についてしまって、
大学入試の際も、
小論文と面接だけの推薦入試で、
無事、合格を手に入れて、
学科試験から逃げることに成功しました。
大学を卒業して、
就職してからは、
何度か、
資格試験にも挑戦したものの、
不合格の連続で、
そのまま、
資格を取ること自体を、
諦めてしまったモノも、
いくつかあった。
資格も手に職も無く、
運だけで、
なんとか
勤続年数だけを積み重ねて来たけれど、
やっぱり、
脳の努力が足りないせいか、
仕事の覚えが悪かったり、
同じミスを何度もしてしまったり、
あいかわらず、
落ちこぼれています。
そして、
今日は、
とうとう、
「バカは死ぬまで治らない
って言うけど、
バカは死んでも治らないんだな」
とまで、
言われてしまった。
というのも、
今の職場で、
お客様に商品を販売しているんだけど、
私自身は、
その商品の製作には関わっていないので、
商品の詳細については、
ほとんど知らない。
正直言うと、
仕様や細かい情報を知らなくても、
商品名と価格さえ分かれば、
販売することは出来るもんだから、
勉強せずにいたんですよね。
だから、
商品について問い合わせはあった時は、
担当者に聞いて、
そのままお伝えしてきた。
で、
今日も、
お客様の問い合わせに対して、
確認していたんだけど、
その答えが、
なんだか適当な感じだから、
「もう少し、詳しく言ってもらえませんか」
と言っても、
やっぱり適当で、
気のせいか、
聞いている私を馬鹿にしているような感じもしたので、
「もういいです」
って言っちゃったんです。
すると、
その言い方が気に入らなかったみたいで、
「そんなことも分からないで、
よく商品を売ってるな。
分からないくせに、
人に聞いといて、
そんな偉そうな言い方して、
人にものを聞く態度か。」
と怒らせてしまった。
で、
その最後に言われたのが、
バカのくだり。
もちろん、
相手の言ってることは、
正しい。
商品を売る立場なら、
商品の詳細を知っていなければいけない。
でも、
出来上がった商品しか見ることがない立場で、
詳細について、
実際に見聞きすることが出来ないもんだから、
なかなか、
知る機会も無いまま、
十年以上が経ってしまった。
たしかに、
私自身、
お店に商品を買いに行ったとき、
なにか分からないことがあったら、
店員さんに聞くもんなあ。
その時に、
「私は、お会計を担当しているだけなので、
商品に関しては、分かりません」
って言っているようなもんかあ。
やっぱり、
それはだめなんだろうなあ。
それは分かる。
言っていることは、
すごく正論。
ただ、
私が、
「もういいです」
って言ったのは、
分からなくて逆ギレしたんではなくて、
こちらはまじめに聞いているのに、
なんか、
バカにしてるのか、
すごく適当な受け答えに聞こえたから。
私が劣等感でひねくれちゃってるのかもしれないけど、
なんか、
分からないことを聞いた時に、
「そんなことも分からないの?」
って感じで答えられるのって、
気分悪いんですよね。
分からない
とか
出来ない
っていうことは、
そんなに低能なことなんだろうか。
「この話、3回目だよ」
みたいな返しをされることもあるけど、
何回聞いても、
どうしても、頭に残らない事って言うのも、
ありませんか?
何回も同じことを聞くと、
「聞く気無いんだったら、聞くな」
って言われることもあるんだよなあ。
私自身は、
バカとか、
記憶力が悪いとか、
言われることは、
ショックではあるけれど、
言われてしまうのは、
仕方ない。
ただ、
分からないことがあった時に、
バカ呼ばわりで、
適当に相手されてしまうと、
聞くことが出来なくなってしまうので、
困っています。
自分で勉強するしか無いのかなあ。
なんか、
コミュニケーションって、
本当に難しいなあ。