日曜日、
久しぶりに、本屋さんに行った。
最近は、
本屋さんというのも、ずいぶん減っているっていうよね。
理由は、
何なんだろう。
本が売れなくなったからなのかな。
それとも、
ネットで本を買う人が増えたからかな。
いやいや、
もしかすると、
電子書籍で本を読む人が増えているからなのかもしれないな。
そんなことを思いながら、
本屋さんを歩いていたら、
「もうすぐ返品する本たちです。」
と書かれたワゴンに載った本が置いてあった。
そうなんだよなあ。
以前、
何かの本で読んだけど、
本屋さんって、
売れなかった本を、
出版社に返品することが出来るんだよね。
せっかく入荷した本でも、
売れ行きが悪いと、
出版社に戻ってしまうのかあ。
そういうシステムがあると、
「まあ、売れなくても良いか」
って気持ちになってしまわないのかなあ。
一方で、
生鮮食品などの、
販売期限が設けられているモノって、
きっと、
返品って出来ないんだろうね。
いわゆる買い取りってやつかな。
そうなると、
売れ残ったら、
損になってしまうから、
値引きしてでも、
売り切ろうって動きになるよね。
実際、
スーパーなんかだと、
夕方を過ぎると、
『〇割オフ』
とか
『〇円引き』
なんてシールが貼られて、
それを目当てに、
その時間帯に買い物に行く
なんて人もいるって言うしね。
最近は、
食品ロスを減らす意味でも、
こういう、
期限の迫った、値引き商品を買う行為も、
別に、
恥ずかしい事ではない
って雰囲気にはなってるよね。
『てまえどり』
なんて札も、
あちこちの棚についてたりして、
出来るだけ、
期限の迫ったものから、
購入していくっていうのも、
お客側としても、
協力できる範囲でしていかないと、
いけないのかも。
とは言え、
同じ値段だったら、
新鮮なモノを購入したい、
賞味期限までの日数が長いものを購入したい、
っていうのも、
本音ではあるんだけどね。
だから、
スーパーの棚の前で、
つい、
賞味期限の遅いものを選ぼうとしてしまう、
いまだに、
そういう気持ちがあるけれど、
それを、
ぐっとこらえて、
「いや、
この土日で使うんだから、
手前のモノを買おう」
と、
自分に言い聞かせて、
かごに入れるように、
最近はしてますね。
そんな生鮮食品とは違って、
本って、
基本的には、
値引きってされないよね。
Amazonなんかだと、
値引きされていることもあるけど、
本屋さんなんかでは、
値引きされてないから、
逆に、
どこのお店で買っても同じ
っていう感じもあったりする。
だから、
よほどの理由が無いと、
そのお店で無いと買わない
ってことって無いかもなあ。
さて、
その『よほどの理由』
ってのは、
私にとっては何だろう。
まずは、
便利ってことよね。
どんなに素敵な本屋さんでも、
めったに行かない場所だとか、
家から何時間も掛かる場所とかだと、
通うのは無理だよね。
そして、
次は、
私が欲しい本を置いているかどうか。
これも、
知らなかったんだけど、
本って、
どこのお店でも、
同じ品ぞろえってわけでは無いんだよね。
本の発行部数というのは決まっていて、
その本を、
どういう風に分配するのかというのは、
過去の実績などで決まるらしいんだよね。
だから、
田舎の小さな書店なんかだと、
前評判の高い本や、
発売されてから、
人気が出た本なんかは、
全然、回ってこないなんてことがあるらしい。
私は、
ベストセラーみたいな本を、
買い求めたことが無いから、
全然知らなかったけれど、
以前、
『鬼滅の刃』っていうコミック本が、
どこの本屋さんに行っても売り切れ
みたいなニュースがあったよね。
あれって、
田舎に行けば行くほど、
冊数が少なくて、
手に入らなかったりしたのかなあ。
そんな、
爆発的に人気が出て、
あちこちで奪い合いみたいになる本もあれば、
私が週末に見かけたような、
買われることも無く、
返品されてしまう本もあるんだね。
本屋さんの棚のスペースには限りがあるんだから、
長い間 売れない本なら、
返品されてしまうのも、
仕方ないとは思うけれど、
作者や出版社の人たちにすれば、
返品されてくるというのは、
すごく悔しいだろうなあ。
一方で、
買い手の私たちだって、
本を所有するスペースには限りがあるから、
読みたいからと言って、
手あたり次第に本を買う
ってわけにはいかないし、
買ったとしても、
ずっと手元に置いておくことが出来ないことも
あるよね。
そういう時、
古本の買取店なんかに持ち込むこともあるんだけど、
ああいうのって、
びっくりするくらい、
買い取り額は安いんだよね。
売っておいて、
文句を言うのもなんだけど、
そんなに価値が下がってしまうんだ
ってびっくりするよね。
まあ、
売るためではなく、
読むために本を買っているわけだから、
少しでも買い取り額が付けば、
嬉しいんだけどね。
私自身は、
少しずつ、
持ち物を減らしているところなんだけど、
本だけは、
なかなか手放せないんだよね。
べつに、
価値がある本ってわけでは無いんだけど、
面白かったなあ
って思う本は、
なんとなく、
手元に置いておきたくなるんだよね。
でも、
逆に、
面白くなかったな
って思う本は、
値段に関わらず、
どんどん手放してますけどね。
本当に面白いな
って本だけでも、
いざ、所有するってなると、
そこそこの量になるからね。
そういえば、
何冊か、
読んでいる途中で止まっちゃってる本があるんだよな。
なんか、
買って、
読み始めてみたものの、
なんだか好みでは無くて、
進まなくなっちゃったんだよなあ。
あれも、
処分しようかな。
限りある時間、
好みじゃない本を読んでいる時間は無いしね。