昨日、
会社に証券会社の営業の方がやって来た。
前社長は、
投資というものに、
まったく興味が無くて、
なんだったら、
何年前だったかな、
付き合いで持っていた株も、
付き合いで持つ必要が無くなったと言って、
売ってしまっていた。
だから、
『投資』という言葉に関連するような、
営業に関しては、
すべて門前払い
って感じだったんだけど、
今の社長は、
飛び込みでやって来た、
証券会社の営業さんとも、
あれやこれやと話をするので、
それ以降、
やって来た証券会社さんが、
時々、
電話や訪問をしてくるようになった。
実際、
社長は、
以前 勤めていた会社の株を持っていたりとか、
それ以外にも、
国内株を持っていたりするらしくて、
株というものに、
興味があるんだろうと思う。
聞いた話なので、
詳しくは分からないが、
信用取引もしているらしくて、
株の値動きに関しても、
毎日、チェックするとかなんとか。
社長業や、
プライベートが忙しくて、
しょっちゅう見られないと言ってるけれど、
いくら儲かったみたいな話を、
していたこともある。
借金というモノに対して、
漠然と恐怖を感じる私なんかは、
現金や株式を担保として証券会社に預けて、
証券会社からお金を借りて株式を買ったり、
株券を借りてそれを売ったりする取引なんて、
怖くて出来ないな。
そんな社長と証券会社の営業さんが話していたけれど、
やはり、
資産は、
分散して投資しないとだめ
というのは、
常識らしい。
たしかに、
世界情勢も、
戦争や災害などで、
たった1日でガラッと変わるってことも、
よくあることだろうし、
日本国内だって、
同じだ。
半導体や小麦など、
供給不足などで、
どんどん値段が上がってみたり、
円安の状況も、
物価を上げてしまう要因だ。
コロナウイルスの様に、
大規模なウイルス感染が起きれば、
あんな風に、
一気に人の動きが止まってしまうんだということも、
あの数年間で思い知ったよね。
私の会社では、
さいわい、
コロナウイルスの影響を、
ほとんど受けずに済んだけれど、
環境業や飲食業の企業などでは、
こらえ切れず、
廃業したところも多いと聞く。
そんな
こらえきれなかった企業もあるなかで、
ニュースなどの報道によると、
コロナ前以上に、
なって来ているというけれど、
それでも、
数年間も続いた、
自粛ムードは、
小さな企業にとっては、
長すぎただろうな。
バブル景気の頃は、
まだ高校生で、
大学を卒業して、
就職した頃には、
バブルははじけて、
日本中が不景気で、
それ以降、
『景気が良い』
なんて言葉は、
聞くことも無く、
あっという間に25年以上が経った。
50歳を目前にして、
ああ、
年金は、どうやらあてにならないらしいし、
老後が心配だから、
少しずつ、
貯金をしていかないとな、
なんて思っていたら、
コロナウイルスが、
日本中で感染拡大して、
初めて経験する、
自粛と言う外出の規制。
私自身は、
自粛期間も、
変わらず、
会社に出勤することが出来たし、
ありがたい事に、
変わらず、
仕事もあったけれど、
取引先では、
リモートワークをする会社や担当者さんも多くて、
こんな状態が続いて、
日本経済は、
どうなっていくんだろうと、
さすがに不安になったもんだ。
そんな影響なのか、
半導体不足で、
部品の供給が遅れたり、
部品の種類によっては、
まったく入ってこない
なんてことも起こった。
追い打ちをかけるように、
日中の関係が悪くなったり、
ロシアのウクライナ侵攻が始まったり、
輸入に頼っている私の会社では、
価格が上がったり、
代替品を探さなくては行けなかったり、
苦労した時期もあった。
そんな部品不足も、
ようやく落ち着いてきて、
コロナウイルスの感染予防も緩和されて、
ようやく、
経済が元に戻るのか
と思ったところに、
円安が始まってしまった。
輸入をしている企業にとって、
ドルで支払う際の、
必要な円の金額は、
少なければ少ないほど、
利益が大きくなる。
なのに、
どんどん円安のグラフは、
右肩上がりになっちゃって、
それでなくても、
部品の価格自体が上がってるのに、
さらに、
円安で、支払う金額が増えてしまう。
その影響で、
去年の仕入れ高は、
前年度と比べて、
大きく増えてしまってた。
一方、
売上高は、
緩やかに下降気味。
その下降の理由が、
様々な理由による、
世の中の不景気の影響なのか、
それとも、
わが社の実力なのか、
そこは微妙なところではあるけれど、
緩やかに下降している売り上げを、
ぐんぐん右肩上がりの仕入れ価が圧迫しているのは、
間違いない。
日本政府や日銀が、
あれやこれやと手をつくしてはいるものの、
円安の傾向は、
変わらない雰囲気ですよね。
もうね、
1ドル150円台でも、
気にもならなくなってきているから、
慣れって怖いなあって思うよね。
会社の業績が落ち込むということは、
私の収入の良し悪しにも関わってくるわけなので、
けっして他人事ってわけにはいかないのが、
困りものだ。
前社長は、
借金も嫌いなら、
投資も嫌い。
だから、
資産は、
現金預金と会社の土地くらいしか無いはず。
円は、
円安で、どんどん対ドルの価値は下がっていくし、
土地は、事務所が上に建ってるから現金化出来ないし。
そう考えると、
日本円に一極集中なんだよなあ。
今どき、
そんなので、大丈夫なんだろうか。
でも、
結局のところ、
会社は前社長のモノなので、
前社長の考えで、
すべてが決まるから、
きっと、
このまんまだろう。
まあ、
借金は無いから、
いきなり潰れちゃうって事は無いかな。
会社の資産より、
自分の老後資産のことを心配しないとな。
