昨日 6月21日は夏至でした。
暦の知識も無く、
あまりカレンダーなんかも見ないので、
ラジオで、
「今日は夏至ですね」
って言葉を聞いて、
知りました。
北半球では、
1年で、
1番 昼の時間が長い日なんですよね。
なんか意外だったなあ。
日の入りって、
もっと熱くなってから、
真夏の方が長いのかなって思ってたんだけど、
夏前に昼の時間が長くなるんだね。
日本では、
夏至って、
そんなに注目される感じがしないけど、
北欧では、
夏至の日に、盛大なお祭りをするところが多いんだって。
夏が短いからなのかなあ。
昼というより、
太陽が昇っている時間のありがたさが、
きっと、
日本なんかとは違うんだろうなあ。
北欧などの、
北極に近い地域だと、
白夜というのもあるんだよね。
夏至の頃に、
夜になっても、
太陽が沈まずに、
真夜中でも薄明りの状態なんだよね。
逆に、
1日中、太陽が昇らないのは『極夜』っていうんだって。
どちらにしても、
朝になれば、太陽が昇って、
夜になれば、太陽が沈むことを、
当たり前だと思って、
過ごしてきた、
日本人の私には、
まさに未知の世界だなあ。
さて、
そんな夏至の日、
前社長は、
前日からお出かけみたいで、
会社には姿を見せませんでした。
そんな時でも、
出先から、
あれやこれやと、
メールを送ってきたり、
電話をしてきたり、
連絡してくる前社長が、
今回は、
何も言ってこない。
そもそも、
出掛けるということ自体も、
言わないというのも、
珍しいんですよね。
前社長は、
会社宛てのメールも、
自分のスマホに届くようにしていて、
常に、
チェックをしているみたいなんですよね。
だから、
おそらく、
今回も、
メールはチェックしているとは思うんだけど、
おそらく、
自分が口を出さないといけない
と思うような、
メールが無いから、
連絡してこないんだと思うんだけど、
それでも、
2日間も、
まったく連絡してこないのは、
本当に珍しい。
とはいうモノの、
こちらとしても、
前社長に連絡しないといけない
用件も無いもんだから、
こちらからも、
連絡をすることも無かった。
すると、
2日目の昼過ぎ、
届いているメールに対して、
「もう返事をしていると思うけれど、
私なら、こういう風に答えたい」
とメールを送って来た。
ああ、
やっぱり我慢できなかったんだなあ、
って、
私は思ってしまった。
前社長は、
奥さんに癌が見つかって、
その治療を援助するために、
社長を引退した。
残念ながら、
奥さんは、1年ちょっとで亡くなってしまった。
奥さんがいなくなってしまったら、
一気に、
前社長は暇になってしまったんだと思う。
おそらく、
今まで、
仕事の為に、
1日のほとんどの時間を使っていたはずだから、
それが、
急に無くなってしまったら、
時間が余って仕方ない事だろう。
もちろん、
仕事をしなくてよくなって、
趣味を楽しんだり、
あちこちに旅行したり、
と、
仕事以外の楽しみもあるようだけど、
でも、
それでも、
仕事が1番好きで、
楽しいんだろうな。
だから、
今の社長に、
会社を任せる
と言ったにもかかわらず、
「私は(株をすべて保有しているから)大株主で、
会社は私のモノだ」
なんてことを言ったり、
「会社を潰さない様に、
経営方針には意見をさせてもらう」
なんてことも言ったり、
実際に、
あれこれと指示したりしてしまうんだろう。
前社長が起ち上げた会社だから、
『私のモノ』
って思うのは、当然だろうけど、
口では、
「社長が判断して決めればよ良い」
とは言っているが、
「こうした方が良い」
といったアドバイスもしょっちゅうだし、
お客さんにも、
勝手に連絡していたりもする。
仕事、
辞められないんだなあ。
でも、
ただ、
社長を辞める時に、
会社の現預金の半分を、
退職金としてもらっているから、
今更、
「社長に戻る」とも言えないんだろうな、
って、
私は思ってます。
その退職金も、
息子さんと娘さんに、
半分ずつ渡したので、
手元には残っていないと、
今は、
会社の建物が建っている土地の貸主として、
家賃をもらっていて、
売上が良かった時は、
「家賃の額を上げて欲しい」と言ってきたこともある。
自分のしたい仕事だけは関わりたい。
お金も欲しい。
自由気ままに動ける気楽さも欲しい。
そんな感じなんだろうなと、
行動を見ていると思う。
メールをチェックしているとは言っても、
面白そうな仕事の時だけ、
口を出してくるもんなあ。
最近、
早期リタイアって言葉を、
よく聞くけれど、
将来が心配ないくらいの資産を手に入れても、
仕事を辞めてしまうと、
前社長のように、
しばらく経つと、
退屈で、
仕事がしたくなったりするみたい。
休みって、
平日5日間働いて、
週末の2日間だからこそ、
楽しみだったり、
嬉しかったりするんであって、
定年退職後に、
毎日がお休みになってしまったら、
すごく退屈してしまうのかもしれないな。
仕事がすべて
という生活を、
長年していると、
リタイア後、
退屈で寂しくなってしまうんだなあ。
仕事以外の楽しい事を、
現役の時から見つけておかないと、
楽しいはずの老後が、
時間はあるけど、
お金が無くて、
自由だけど、
退屈な毎日になってしまうな。
こわい、こわい。
私は、
のんびり
自由気ままな、
老後を、
退屈することなく、
満喫できるかな。