梅雨入りして、
大雨が降ったと思ったら、
今度は、
熱中症『危険』レベルの暑さ。
暑さに対して、
鈍感な私も、
さすがに、
今日は暑かった。
さて、
最近は、
夏の暑さが、
命の危険が伴うほどの高温になっていて、
あちこちで、
熱中症対策をしていると聞きます。
私の会社でも、
事務所などの室内には、
エアコンが付いていて、
夏でも、
涼しい環境で仕事が出来るんですが、
作業場や倉庫などには、
エアコンは無くて、
扇風機を回しても、
高温な空気を、
ぐるぐる押し流しているだけで、
冷やすというところまでの能力は無い。
で、
社長が、
「思い切って、
作業場用の大型のエアコンを設置したい」
と、
前社長に提案してくれたらしいんです。
すると、
前社長の答えは、
「広い作業場に、
エアコンを付けるのは、
もっとも効率の悪い方法だ。
エアコンの付いている、
室内で、
作業が出来るように、
改築しろ」
でした。
え?
エアコンを付けたい
と言う話が、
どうして、
社屋の改築になってしまったのか。
前社長の案では、
今、
事務所として使っている部屋を、
その奥にある、
書棚のある部屋に移動して、
事務所を広くするように、
壁を移動させて、
そこを軽作業の場所にする。
そして、
今、軽作業をしている部屋の作業台をすべて外に出して、
さらに、壁を移動させて広くして、
重作業を行なう部屋にする。
その改築費用が、
500万円もあれば出来る
って言ってたらしいんだけど、
500万円って、
そんなにお金を掛けるつもり、
社長は無かったはず。
大型のエアコンも、
中古などで、
格安のモノを探して、
50万円くらいで設置できないか
って思ってたらしいので、
それに対して、
前社長が、
500万円の改築を提案してきたことに、
驚きを通り越して、
あきれてしまったみたい。
でも、
改築して、
2倍くらいの広さに改築したら、
今までのエアコンで、
同じように冷やすこと、
出来るんだろうか。
というより、
そもそも、
改築している期間、
業務はどうするんだ?
急いで改築工事をしてもらうっていったって、
壁を動かすなんていう、
大掛かりな工事だと、
数週間掛かってしまうんじゃないかな。
その間、
どこで仕事をするつもりなんだろう。
そんな手間暇掛けるんだったら、
多少、
効きが悪くても、
作業場に、
大型のエアコンを付けて、
その冷風が届く範囲で、
作業するように、
配置を変えれば良いんじゃないかな。
なんか、
社長と前社長の、
『最善』が、
あまりにも違い過ぎて、
おそらく、
この話は、
どちらにも落ち着くこと無く、
空中分解して、
何もしないままで終わる事だろう。
それにしても、
前社長って、
会社のお金に対して、
「無駄遣いするな」
って言ったり、
「余裕があるんだから、もっと使え」
と言ったり、
その加減が、
私にはよくわからない。
以前もあったんだけど、
去年、
仕入れコストを節約するために、
仕入れ回数を減らすと言ったら、
「無駄な仕入れをするのは賛成できない」
って言ってたのに、
円安気味なので、
必要最小限の仕入れにしていると言ったら、
「仕入れしなければ、会社は回らない。
円安でも、多めに仕入れをするべきだ」
と言われた。
わからん。
お金の使い方に対する感覚が、
分からなすぎる。
でも、
何かというと、
「株主として、安全に経営するために口を出している」
と、
株主宣言をされてしまうんだよなあ。
で、
しまいには、
「自由にしたいなら、株を買い取れ」
と言われてしまうしね。
正直、
株主になったとしても、
上場しているわけでもないから、
メリットは思いつかない。
それどころか、
前社長からは、
「廃業する時は、
在庫や家財道具を処分して、
建屋を取り壊して、
更地にして返してもらう」
なんて言われてるくらいだから、
後始末の責任を問われるという、
デメリットしか思う浮かばない。
だから、
何としても、
雇われ社員のまま、
去らねばならない。
やれやれ。
お世話になった会社に対して、
こんな気持ちしか持てないなんて、
なんか寂しいよね。
でも、
前社長も75歳。
社長は60歳。
その後を継ぐ人は、
今のところ居ない状態だと、
あと、10年くらいで、
廃業って話が出るだろうなあ。
その時、
お金のことで揉めたくないからなあ。
そんなことを思ったら、
エアコンも、
改築も、
どっちもいらないな
って思ってしまうよ。
お金を残しておかないと、
廃業処理も出来ないからね。