ショッピングセンターの、
フードコート
っていうのかな。
初めて行ったショッピングセンターの、
食料品売り場と同じ階に、
飲食店が、
ぐるっと周りを囲んでて、
中央に、
座席が用意されている場所があったんです。
そこに、
たこ焼き屋さんがあったんで、
久しぶりに、
たこ焼きを買って帰ろう
と、
お店の前に行ったんです。
レジの前には、
誰もいないのを確認したうえで、
財布を手に、
レジの前に立ったんです。
私の中では、
「買います」という意思表示をして、
レジ前に立ったつもりだった。
カウンターの中では、
2人の店員さんが、
すでに注文を受けたお客さんの分を、
焼いたり、
盛り付けたりして、
用意していた。
だけど、
私の表現が足りなかったのか、
その間、
レジの前に立った私は、
まったく声を掛けてもらう事も無く、
私が立ったレジの前には、
焼きあがって、
盛り付けられた、
注文品が置かれていく。
店員さんは、
レジの前に立った私を認識したうえで、
とくに声を掛けることも無く、
注文された品を置いていく。
1件目が用意出来たら、
2件目を焼き始める。
その間も、
私は声を掛けてもらう事は無くて、
それでも、
財布を手に、
レジ前に立っていることが、
なんだか、
寂しすぎて、
何も言わず、
財布を鞄にしまって、
店を後にしました。
たこ焼きをあきらめて、
とりあえず、
スターバックスに行ったんだけど、
さっきのたこ焼き屋さんの余韻が残っているのか、
なんか、
レジ前に立っても、
特に声も無く、
前の人の準備が終わってから、
「ご注文どうぞ」
って言われたことに、
少しだけ、
寂しさを感じてしまった。
そうなんだよね。
お客さんって立場になった途端、
すぐに相手してほしい
って思ってしまうんだよなあ。
だけど、
お客さんは、
私だけでは無いし、
順番があるんだから、
少しぐらい待たされたからって、
ぶちぶち文句言うんじゃないよ
って、
頭では分かっている。
分かっているんだけど、
でも、
嘘でもいいから、
すぐに相手してくれなくても良いから、
「いらっしゃいませ」
とか
「少々お待ちください」
って言って欲しい。
私のことに、
気づいてるよ
って安心させて欲しい。
ただ、
それだけなんだよ。
本当に、
ただ、それだけ。
でも、
こういう事を、
自分で体験したり、
感じたりすると、
自分自身も、
反省することが多いなって気づける。
私も、
職場で、
メールや電話での問い合わせに答えることがあるんだけど、
そういう時、
回答や対応に時間が掛かる時でも、
無言で待たすのではなく、
あなたの問い合わせに気づいてますよ
っていう応対だけは、
すぐにしておくべきだなと、
今更ながら反省しました。
最近、
通販の注文とか、
問い合わせなんかに対して、
自動配信メールが、
すぐに返って来るけど、
これが来るか来ないかで、
安心感って全然違うよね。
ちゃんとした返事ではないけれど、
とりあえず、
相手に届いた
ってことだけは確認できるからね。
私の場合で言えば、
たこ焼き屋さんの店員さんが、
すぐに注文を聞くことが出来なかったとしても、
せめて、
「いらっしゃいませ」
とか
「お待ちください」
って声を掛けてくれていれば、
私は、
注文を聞いてもらえるまで、
待っていたと思うんだけどなあ。
そう考えると、
接客業、
いや、
どんな商売でも、
お客様はいるから、
すべての商売に当てはまるのかもしれないけど、
対応の速さって、
すごく大事。
さらに言えば、
ただ速いだけでなく、
愛想が良ければ、
さらに嬉しい。
飲食店なら、
おいしいとか、
清潔とか、
そういうのも大事だけど、
対応してもらえなければ、
そういう部分を知る事すら出来ないからね。
お客さんと言うのは、
お金を支払ってくれる分、
わがままだったり、
評価が厳しかったり、
大変だけど、
でも、
一度気に入ってもらえれば、
長く付き合ってもらえるからね。
だからこそ、
最初の『つかみ』は、
すごく大事なんだな。
勉強になりました。
人間関係も、
第一印象って、
その後の関係が続いていけるかどうかを
左右するくらい
大事だからね。
対応が速く、
愛想が良く、
正確で、誠実。
そんな人なら、
好きになるかは分からないけど、
嫌いにはならないからな。
ああ、
難しいなあ、他人との交流って。