『おひとりさま』
なんて言葉を、
当たり前に聞くようになって、
友達付き合いが出来ず、
毎日、
ひとりぼっちで過ごしている私も、
生きやすい時代になった。
とは言え、
やはり、
ひとりぼっちでいることは、
何かと不便な事や困ることがあるのは変わらない。
たとえば、
私の母は、
今 入院生活を送っているんだけど、
母には、
兄である叔父がいて、
母の入院生活をサポートしてくれています。
もちろん、
娘の私も、
出来る事はサポートしてるんですけどね。
で、
もしも、
私が母の立場になったとしたら、
誰にサポートを頼めるだろうか
と思ったりもする。
今でも、
胃カメラや大腸カメラの検査の時、
お迎えを頼むことが出来ないせいで、
麻酔をしてもらわずに検査を受けていたりするんだけど、
そういう時も、
もしも、
そういう事を頼める相手がいたら、
なんて思ったりもする。
歳をとってくると、
友達とか恋人なんかより、
家族が必要な時が増えるような気がする。
同性間のパートナーの人たちが、
日本で困っているのも、
まさにこれで、
日本では、
同性間の婚姻関係を認めていないので、
パートナー関係をお互いに認め合っていても、
長い期間、一緒に暮らしていても、
戸籍上は他人だというだけで、
家族とは認められないんだよね。
私の場合は、
好き好んで、
ひとりでいるんだけど、
同性間のパートナーの人たちは、
望んでいるにも関わらず、
家族と認めてもらえない。
あと、
最近問題になっているのは、
ひとり暮らしの高齢者の最期らしい。
家族や親せきがいなかったり、
いたとしても、
事情があって、付き合いが無くなっていたり、
そういうひとりで暮らしている人が、
亡くなった時、
その後始末を頼む相手がいない。
人が亡くなると、
いろんな手続きや作業が必要だ。
亡くなったら、
死亡届を役所に提出して、
戸籍や保険、年金などの抹消をしないといけない。
葬儀を行なったり、
日本では、遺体を火葬したり、
そういうことも必要だ。
遺品の整理や、
住居の退去、
金融機関などの口座を閉めたり、
クレジットカードや利用していたサービスを退会したり、
しなければいけないことが、
山の様にある。
家族がいれば、
残った遺族が、
少しずつ片付けていくのだろうけど、
ひとりぼっちの場合、
いったいどうなってしまうのか。
そういう作業を、
生前に、
本人が委託する業者というのもあるらしい。
ただ、
そういう業者は、
まだまだ歴史が浅くて、
契約に関する手続きや、
支払代金の相場なども、
一定の基準が無くて、
トラブルが起きる可能性がある。
核家族が増えていたり、
未婚や離婚なども増えて、
家族の形も、
複雑だし、
小さくなっているような気がする。
私も、
将来、
ひとり暮らしの高齢者になる予定だし、
けっして他人事では無い。
老後のお金の心配ももちろんだけど、
亡くなった後の始末の心配も増えてしまった。
希望すれば、
老後は、
死後の後始末も含めてお願いできる、
老人ホームに入居できると良いのだけど。
ひとりは、
自由で気楽だけど、
何かあった時に、
頼る相手がいないのがデメリットだ。
身勝手な話だけど、
困った時に頼れる場所が、
やはり欲しいな。
その為にも、
やはりお金は必要だ。
世の中 お金がすべてでは無いけれど、
お金は必要なのは間違いない。
その為にも、
働けるうちは、
せっせと稼ぐしかないのか。