『人を見たら泥棒と思え』
なんてことわざがあるし、
オレオレ詐欺とか、
フィッシング詐欺とか、
特殊詐欺と呼ばれる、
他人をだまそうとする人は、
世の中のあちこちにいるらしい。
私の周りにはいないけれど、
被害件数は、
分かっているだけで、
月に2000件にも上るらしい。
あれだけ、
いろんなところで、
特殊詐欺の手口を紹介したり、
気を付けるようにと言われているにもかかわらず、
それでも、
被害件数が減らないのは、
なぜなのか。
オレオレ詐欺なんかは、
家族という、
身近な人の緊急事態という、
動揺する状況で、
考える隙を与えずに、
お金を振り込ませるという手口で、
だまされてしまうんだろうな。
私だって、
突然、
家族が事故にあったとか、
犯罪に巻き込まれたなんて電話が掛かってきたら、
冷静でいられるかどうか、
わかったもんじゃない。
フィッシング詐欺の方は、
会社のメールに、
毎日毎日、
何十通も届く、
あれやこれやのスパムメール。
Amazonやら、
イオンカードやら、
聞いたことのある有名なサイトからの、
それらしいメールだけど、
書いてある内容は、
年会費が未払いだとか、
アカウントが停止しているとか、
身に覚えのないことばかり。
手あたり次第送っているのだろう。
同じようなメールが、
同じ日に、
何度も届くこともしょっちゅうだ。
そんなだまされる危険であふれている世の中だから、
他人を疑うことも必要なのかもしれない、
しれないけれど、
それでも、
身近な人を、
疑って過ごすのは、
私には出来ないなと思う。
私の勤める会社の社長は、
こちらが何か言うたびに、
「本当に?」
とか
「間違いないのか?」
と、毎回言う。
慎重なんだとか、
用心深いだけだとか思うようにしてきたけれど、
毎回となると、
言われる方は、
正直、
気分は良くない。
だって、
私のことを、
信用していないってことだからね。
自分から、
尋ねてきたくせに、
答えたら、
間違ってるんじゃないかって疑うなんて、
そんなんだったら聞くな
って言いたくなる。
なんでもかんでも、
鵜呑みにするのもどうかとは思うけれど、
それでも、
とにかく疑われるというのは、
信用されていないということだから、
気分は良くない。
自分のことを信用してくれない上司って、
働く意欲を、
根こそぎ奪うんだなって思います。