『アインシュタインから始まる科学者たちの罪と勇気』
という番組を、
本当に偶然見た。
たまたまテレビをつけたら、
ちょうど、この番組が放送していた。
内容は、
アインシュタインが、相対性理論を発表したことで、
その理論を使って、
世界中の科学者たちが、
原子力を開発し、
結果的に原子力爆弾や核兵器を生み出したと言う話。
アインシュタインが相対性理論を説明するために
使った方程式が、
エネルギー E = 質量 m × 光速度 c の2乗
というものらしい。
これが、
『世界で最も美しくて恐ろしい方程式』と呼ばれているらしい。
私は、
この方程式を習った記憶が
残念ながら無いけれど、
物理に関わる人は、
きっと皆知っている物なんだと思う。
物質(物体)が運動して光の速度に近づけば、
そのエネルギーはだんだん最大に向かっていくということらしい。
これが、
どうして原子爆弾になるのかというと、
人工的な核分裂や核融合によって、
莫大なエネルギーを放出させることが可能だということだから。
う~ん。
難しいよね。
キッズ平和ながさきというサイトの説明だと、
原子のまん中にある原子核に
中性子をぶつけると、
原子核が核分裂して、
エネルギーが生まれます。
それと同時に、2~3個の中性子がとび出して、
別の原子核にぶつかって、
また分裂がおきます。
これをくりかえして、エネルギーを生みつづけるのが「連鎖反応」です。
ウランやプルトニウムなど、核分裂をする物質でも、
決まった量より少ない量だと、連鎖反応が一定につづく「臨界」にはなりません。
この臨界になる量を「臨界量」といいます。
物質が臨界量になって分裂が短かい間におこると、
一瞬のうちに非常に大きくて強いエネルギーが生まれます。
このエネルギーは高い熱をもち、危険な放射線も発生します。
このしくみを使ってつくられた兵器が、
原子爆弾(原爆)です。
と言う事らしい。
核分裂する時に、
動くから、速度が生まれるんだね。
その速度が、
エネルギーを生む。
しかも、
中性子は、分裂するたびに増えて、
さらに、たくさんの原子核を分裂させ続ける。
考えただけで、
核分裂って、怖いよね。
そして、
ウランやプルトニウムは、
広島や長崎に落とされた、
恐ろしい平気に変わってしまう。
今までは、
アインシュタインだって、
人を殺そうと思って、
理論を発表したわけではなく、
自分の理論が、
兵器に利用されてしまったことを、
悲しんでいたんだと、思っていた。
しかし、
アメリカが、
マンハッタン計画と呼ばれる
核兵器開発を始めるきっかけを作ったのが、
アインシュタインから、
ルーズベルト大統領への手紙だったと知って、
本当に驚いた。
ただ、
この手紙を作ったのは、
ナチスドイツの原爆開発を恐れたシラードで、
アインシュタインは、それに同意し、
サインしたと言う事らしい。
皮肉な事に、
ドイツが降伏した後、
原子爆弾を開発していない事が分かる。
アメリカは、
原爆開発などしなくても良かった。
でも、
もうその時には、
アメリカは、核兵器開発を止められなくなっていた。
実際、原爆開発の後、
水爆実験にも成功し、
今も、核保有国のままだ。
驚いたことに、
被爆国である日本も、
戦時中、原爆開発をしていた。
空襲で施設が焼失したり、
研究が効率的では無かったなどで、
結局、研究は軍によって打ち切りになった。
アメリカとは真逆の結果になったわけだけど、
結果として、
それで良かったと、
私個人は思ってる。
当時、
原爆開発に関わっていた科学者たちは、
日本に落とされた原爆の結果を知って、
どう思ったんだろう。
アインシュタインは、
後悔していると言っていたらしい。
科学の発展とは、
こういう危険をはらんでいる。
ロシアの侵攻を見ると、
世界中から兵器や軍備を無くすことは、
難しい様だ。
話し合いで、
外交が出来る時は、
来るのだろうか。
いや、
いつか、軍備を捨てる日が来ないとだめだ。
戦争で死ぬなんて、
悲しみしか感じない。
そういう思いが強く成った番組だった。