『働き方改革』というのが行われていますよね。
働くと言う事は、
楽しい事ばかりではないですよね。
いや、
楽しい事の方が少ないのかもしれないな。
それでも、
必要なもので、
誰かがしなければいけない。
そういう『仕事』と言うモノを、
やり続けていくためには、
『やりがい』とか『報酬』という
ご褒美が無いと、難しい。
私の会社は製造業なんですが、
そんな会社で、事務職をしている私は、
現場の仕事内容を 経験しないまま、
長年勤めています。
だから、現場の仕事内容が分からず、
現場の大変さや不満に、
なかなか気づくことが出来ません。
もちろん、自覚はしているけれど、
だからと言って、
理解や共感が出来るようになるわけではなく、
『部外者』であることは変わりません。
最近、
社員数が減り、
社長も交代して、
現場の社員は、新社長を含めても2人という状況。
毎日、
終業時間の5時半を過ぎて、
3時間は残業する日が続いています。
先週の金曜日は、
とうとう9時を回ってしまって、
社員さんが、
「給料が下がっても良いから、早く帰りたい。
毎日、遅い時間に帰ると、
自分のしたいことが出来ない」
と言ってました。
昭和の頃なら、
『仕事なんだから、我慢しろ』
とかって感じだったんだけど、
今は、違うんだと思う。
生きていく中で、
仕事は、あくまでもその一部分で、
決して、すべてではない。
もちろん、
仕事が楽しくて、
もっともっと時間を使いたいって人もいるだろう。
それは、
趣味や、家族や友達と過ごすために、
時間を使いたいって言う人と、同じことだと思う。
つまり、
人生で与えられた時間を、
何に使うかっていうことは、
本人の自由だってこと。
1日24時間のうち、
12時間以上を、会社に拘束されるのは、
あの社員さんにとっては、
自由ではないってことなんだ。
それに対して、
新社長は、
「人数が減ったんだから、
『早く帰りたい』とか『休みたい』とか言うなんて、
自覚が足りない」
と言っている。
そんなことは、
分かっているんだと思う。
分かっているけど、
大変なんだと分かっているけど、
それでも、
しんどいなあって思ってしまう気持ち、
私は分かる。
医療従事者の皆さんなどは、
ウイルス感染拡大の前から、
職場に、長時間拘束されることが多い職業だと思う。
そういう人たちがいるのに、
「早く帰りたい」なんて、言ってはいけないのかもしれない。
でも、
本音を言えば、
世のため、人のために時間を使ったんだとしても、
寿命の残り時間は増えはしないんだよね。
同じように、
残り時間は減っていく。
だからこそ、何をしたいかってことが、
明確にある人は、
時間を大切にするんだと思う。
毎日は無理でも、
週に1回、月に1回、年に1回・・・
早く帰らせてあげたいな。
でも、
そんな相談を、
新社長には言えそうにない。
きっと、
「この状況で、よくそんなことが言えるな。
現場の状況が分からない部外者のあなただから、
そんな無責任なことを言えるんだ」
と言い返されるだろう。
わざわざ、
職場で、嫌な思いをしたくない。
そう思って、
少しずつ、現場の作業を、
パートさんに教えてもらっている。
少しでも、社員さんの負担が軽くなれば良いなと、
思ってます。