ぼっちおばちゃん あきさんの日記

ぼっちだけど楽しく生きてます。 いろいろあるから面白い。  読書・ゲーム・お金 楽しもう人生。

老後は何をしようなんて思った日

去年、前社長が、
社長を辞めて、
今後は、
アドバイザーとして、
必要な時に、会社に顔を出す
と宣言しました。

辞めた当初は、
奥様が癌を患われていて、
その看護に専念したいということで、
会社に顔を出すことは、
今までの1/3くらいに減っていた。

その奥様が、去年の夏に亡くなられて、
その後は、
今までしてこなかったことをしたい
と言って、
あちこちに旅行などに出かけるようになって、
あまり会社には顔を出さなくなった。

しかし、
今年に入って、
会社に顔を出す時間が、
社長だった頃に戻りつつある。

その変化は何なんだろうか
と思っていたら、
どうやら、
今までしてこなかった、
旅行などをすることで、
自分の現状が変わると思っていたけれど、
結局、何も変わらなかったという事らしい。

この変えたいと思った『現状』というものが、
いったい何なのか。

私は、
前社長から、その話を直接聞いたわけではないので、
あくまでも、
想像することしか出来ないけれど、
今まで、
仕事を何より優先してきたけれど、
家族が病気になって、
そして、
亡くなってしまった。

その環境の変化が、
物足りなさや、寂しさを感じたのかもしれない。
その不足分を、
日常とは違う体験で、
紛らわせられると思ったんだろうか。

私なんかもそうだけど、
1日の大半を、
職場で過ごしているし、
1年の2/3は会社に出勤している。

それだけ、
仕事をしている時間の割合は大きい。
それが無くなった時、
どうやって過ごすだろう。

よく、
定年退職した人が、
退職後は、
今まで行けなかった旅行に行きたい
とか
趣味に時間を使いたい
とか
言うじゃない。

でもさあ、
今まで、限られたほんのちょっとの時間だったから、
楽しさが倍増だったことも、
1日中、
年がら年中出来るようになったら、
果たして、
同じように楽しいと思えるんだろうか。

私も、
無職の期間に、
1日中、本を読んで過ごしたこともあるけれど、
それも、
1週間も続けば、
飽きてくる。

ああ、
どこかに出かけたいな。
ああ、
誰かと話したいな。
ああ、
仕事したいなあ。

そんな風に思うようになってくる。

要するに、
何か1つだけしかない
っていうのは、
飽きちゃうってことなんだよ。

仕事で忙しいなら、
家に帰った後や、
休みの日は、
仕事とは全く関係ないことをする。

現役を退いたら、
働いていた頃と似ている様な、
ボランティアに参加してみるのが良いのかもしれない。

お給料をもらおうとすると、
ハードルは上がるけれど、
ボランティアなら、
責任やストレスは、かなり少ない。

そして、
何より、
世の中とつながっていられる。

そんなことを、
前社長を見ていて思った。

前社長の様に、
いつまでも、
過去の栄光にしがみつくのは、
自分も相手もしんどい。

失敗したり、
かっこ悪くても、
違う場所へ進んでいく方が、
きっと楽しいはず。

私が何歳まで生きられるか分からないけど、
無事に定年を迎えることが出来たら、
その時は、
どこかへ進んでいこう。

足踏みじゃなくて、
こけながらでも、前進あるのみ。