日本では、銃砲刀剣類所持等取締法という法律があって、
許可を受けないと、拳銃を所持することが出来ない。
そういう国で生まれ育つと、
拳銃を自分に向けられるなんて状況を、
想像もしないようになる。
おまけに、
日本は治安も良くて、
暮らしていて、危害を加えられるなんてことも、
ほとんど無い。
だから、
アメリカなどで起きる銃乱射事件が、
本当に許せない。
学校で、高校生が銃を乱射して、
先生や生徒が亡くなったり、怪我をした。
いつも思うけれど、
銃を乱射する人って、
人が大勢集まるところを選んで、
銃を撃つんだな。
どういう心理なのか、
私は想像する事しか出来ないけど、
出来るだけ、
多くの人を撃ちたいと思うんだろうか。
日本でも、
街中で刃物を振り回すとか、
電車内で火を点けたとか、
銃とは違った形だけど、
大勢の人を傷つけようとする人がいる。
人間には、
他人を傷つけたいと言う欲求があるんだろうか。
私は、
誰かを傷つけたいという感情を、
今まで持ったことがないけれど、
何かのはずみで、
そういう感情を持つ可能性があるんだろうか。
ヒトのからだは、30億の塩基対からなっている。
そして、この30億の塩基対のうち、
ひとりひとりに特有なものはごくわずかで、
ヒトの遺伝子は、隣の人と99.9%類似している。
残りの0.1%に、
目の色から特定の病気にかかりやすいかどうかまで、
あらゆる情報が入っている。
つまり、
銃を乱射した高校生と、
私は99.9% 同じ遺伝子を持っていると言う事。
そう思ったら、
すごく怖くないですか。
でも、
逆に、0.1%の差が、
こんなにも様々な人間のバリエーションを生むのだと思うと、
すごく不思議だよね。
様々な差別や排除が世界中であるけれど、
それは、たった0.1%の差。
アメリカでは、
こういう事件が、
何度も何度も起きるのに、
それでも、
銃の所持は認められている。
そういう国で暮らすと言う事は、
どういう感覚なんだろう。
電車で隣に座っている人の鞄の中には、
拳銃が入っているかもしれない。
隣のお家の玄関には、
銃が置かれているのかもしれない。
ほとんどの人は、
めったに手に取ったりはしないんだろうけど、
小さい子どもが、
おもちゃ感覚で撃ったなんて事件も、
聞くことあるよね。
生活の中に、
銃があるという国で生きて行くと言うのは、
どういうことなのか。
DNAではなく、
国の歴史や国民性の差なんだろうか。
でも、
日本では、
この先も、銃は生活には無縁のもののままで
いてもらいたい。