ぼっちおばちゃん あきさんの日記

ぼっちだけど楽しく生きてます。 いろいろあるから面白い。  読書・ゲーム・お金 楽しもう人生。

ミウラさんの友達


ミウラさんの友達 [ 益田ミリ ]

ずいぶん前に買っていたのですが、
今日の午後 長めの昼寝の後に読みました。

ミウラさんが、
引っ越しの際に、
不動やさんで見かけたアート作品。

高さ160cm
人間にしか見えないロボット ともだち。
作者が登録した言葉4個と、
購入者が登録した言葉1個の、
計5個の言葉を、
持ち主の顔の筋肉の動きに反応して、
その言葉の中から選んで発する。
金額は100万円。

さて、
買いますか?

約3か月迷ったうえ、
ミウラさんは、ともだちを購入するんだけど、
一緒に過ごしていくうちに、
恋人が出来て、
家にともだちがいるのはまずいと思って、
手放すことにする。

でも、
その直前、
高校生の頃からの友達と、
仲がこじれて、友達ではなくなってしまう。
でも、
ミウラさんは、
「人生のある瞬間 一緒にいたっていう 真実は残る」と思う。

だからこそ、
また、
同じように、
一緒に人生の瞬間を過ごす
人間の友達に会いたいと思う。

子どもの頃からの友達
とか
学生時代からの友達
がいるのって、
すごくうらやましいなと思っていた。

でも、
私は、
進学したり、
就職したり、
生活が変わったり、
そのたびに、
友達と疎遠になってしまった。

共通の話題が、
どんどん少なくなって、
会っても、
何を話してよいのか分からない。

生活リズムも、
住んでいる場所も違うから、
会う約束も、
なかなかしづらい。

そんなことを理由にしていたけれど、
きっと
私自身が、人付き合いが出来ない、
他人との交流能力が低い人間だからだと、
ずっと思ってきた。

たしかに、
そうなんだとは思う。
でも、
だからといって、
過去に、一緒に過ごした時間までを、
無かったことにしなくても良いんだ。
その時、
友達と過ごした時間は、
私にとって、とても楽しくて幸せだったんだから。

疎遠になってしまったことは、
残念だけど、
だからといって、
新しい出会いに消極的になる必要は無いし、
逆に、
無理して、
新しい友達を作る必要も無い。

出会えたら、一緒に時間を過ごせば良いし、
出会えなかったら、
1人で楽しく時間を過ごせば良いんだ。

そんな気持ちにさせてくれた本です。