頼みごとをされたことで、
ミスをした。
もちろん、わざとミスをしたわけではないが、
あまり知識や経験がなかったせいで、
求められたような結果にはならなかった。
案の定、
「だから出来ないって言ったのに」
「こんなんだったら、してもらわなければ良かった」
「あなたが出来るって言ったのに」
「面倒な事になった」
と、
次から次へと怒りと文句の言葉を言われた。
でも、
悪い結果になったことは事実なので、
言い訳をせず、
ひたすらに謝った。
それでも、
相手は許す様子は無く、
「あなたは、いつも失敗するよね」
とまで言い出す始末。
その時、
心で思った。
「そう思ってるなら、なぜ任せた。」
私なら、
信用していない相手に、
そもそもお願い事などしないし、
どうしても頼まなくてはいけない時でも、
結果について、
それほど期待しない。
だって、
『いつも失敗する』って思っている相手でしょ。
仕事で関わらなくてはいけない相手だから、
私も、
正直 仕方なく頼まれごとを受けているけれど、
こういう風に思われているなら、
今後は、出来るだけ受けないようにしようと思う。
まず、
何か上手く行った時に、
ただ、責め立てられるだけの相手と、
一緒に仕事をすることは、
私にはプラスにはならない。
もちろん、
失敗したことは、指摘してもらえれば、
改善したり、注意したりできる、
良いきっかけにはなる。
でも、
ただ責めるだけで、
対策も改善も提案してくれない相手との付き合いが、
私の成長につながるとは、
どうしても思えない。
あと、
以前から思っていたけれど、
上手く行った時でも、
お礼や労いの言葉が無い。
おそらく、
やって当然。
でも、
失敗したら、
自分の不利益になるから腹が立つ。
そういう心理なんだろう。
もちろん失敗はしないようにしなければいけない。
そんなことは分かってる。
それでも、
失敗してしまったら、
いつまでも、その事を責めていても仕方ない。
さっさと対策をして、
同じ失敗をしないように、
どうして失敗したのかを調べる方が、
同じ時間を使うなら得だ。
私も、
グチグチ文句を言い続けている相手との電話を、
何とか切り上げて、
失敗した原因を調べた。
どうやら私の見落としのせいだったみたいだけど、
今回、その事を知ることができたおかげで、
今後は失敗しない自信がついた。
そして、
文句を言ってきた相手に対しては、
失敗を責め立てる人柄に対して、
ますます苦手意識が強まった。
ああ、
本当に、必要な時以外、
関わりたくない。
そして、
この相手との時は、
いつも以上に、失敗しないように気を付けないと。
と、気を引き締めた。