ぼっちおばちゃん あきさんの日記

ぼっちだけど楽しく生きてます。 いろいろあるから面白い。  読書・ゲーム・お金 楽しもう人生。

トラとミケ 4


トラとミケ(4) やさしい日々 [ ねこまき (ミューズワーク) ]

どて煮屋さんの
トラ姉ちゃんとミケさんの
ほっこりする日常が魅力のこの本。

第4巻のテーマは、
大切な人とのお別れ。

巻頭から、
トラさんは、
同級生の神谷君のお葬式に行くところから
始まる。

お葬式って言うと、
おじいちゃんやおばあちゃんをお見送りする、
自分より世代の上の人のモノ
って思ってたけど、
確実に、
私もお葬式世代に近づいているんだよな。

トラさんのように、
同世代を見送る日が
私にも来るし、
自分がこの世を去る日も、
やって来るんだよな。
ちょっと寂しくなりますね。

神谷君のお葬式で、
弔辞を読んだ中村君。

その中村君が、
今度は、
ステージ4の進行性の癌になり、
治療も出来ず、
余命を宣告される。

中村君は、
奥さんをすでに亡くしていて、
親友の神谷君も亡くし、
自分の病気のことを、
相談する相手もいない。

私自身も、
夏に、
会社の前社長の奥さんのお葬式に行きましたが、
この間まで、
元気だった奥さんが、
ある日、癌だということが分かって、
それから、
1年もしないうちに、
亡くなってしまった。

きっと、
奥さんも、
自分が癌だと告げられた時、
きっと絶望したんだろう。

「どうして自分が」
そんなことばかり思ってしまったんだろう。
でも、
奥さんの周りには、
旦那さんや息子さん、娘さんがいた。

大切な人が、
周りにたくさんいる事で、
余計に、
病気になったことを悲しんだかもしれないけれど、
でも、
同じくらい、
幸せな時間も過ごしたんだと思う。

中村君も、
幸せな時間を過ごすために、
同級生たちがいる故郷に、
仕事を辞めて帰って来る。

最初のうちは、
病気のことを、
トラさんたち同級生には内緒にしていたんだけど、
楽しい時間を過ごしているうちに、
もっと生きたい
もっと一緒に過ごしたい
死にたくない
そんな気持ちが溢れてくる。

こんなことを言ってはいけないのかもしれないけど、
事故で亡くなるよりも、
余命を宣告される癌などの病気で亡くなる方が、
最期の日までを、
幸せに過ごせる様な気がする。

中村君のような、
治療の施しようのないほど
進行した癌の場合、
緩和ケアを受けながら、
家で、家族と最期の時間を過ごすことが
出来るそうです。

抗がん剤治療の時期などは、
副作用や患部の痛みなどで、
つらい思いを、
本人も周りの人もしないといけないけれど、
緩和ケアの時期になると、
痛みや苦しみも無くなって、
おだやかに時間を過ごすことが出来るそうです。

患者さん自身も、
余命を宣告されると、
寂しいし、悲しいけれど、
でも、いろんなことを準備することは出来るよね。

ただ、患者さんは、寝ている時間が増えるそうなので、
話す時間はすごく少なくなるらしいけど、
それでも、
静かな時間を過ごせるのも、
家族ならではだよね。

もちろん、
病気にならず、
寿命を全うして、
静かに亡くなるのが、
一番だけどね。

どんなに頑張っても、
いつかは死ぬ日がやって来る。
だから、
少しでも楽しく生きて行きたいね。