今日は、長崎原爆の日。
広島と同じように、
原爆が落とされた日に、
毎年、
犠牲者の追悼と、
平和を祈る日です。
その式典で、
長崎市長が、
「核抑止への依存からの脱却を勇気を持って決断すべきだ」
と訴えたそうです。
この『核抑止論』。
核兵器による反撃を恐れさせることで、
攻撃を思いとどまらせるという理論。
核兵器の存在が、
核保有国同士の全面戦争を防いできたという主張らしい。
戦後生まれで、
ずっと平和な日本で暮らして来た私にとっては、
核兵器を持つことで、
核戦争をさせないという考え方は、
どうしても受け入れることが出来ない。
もちろん、
世界には、
核保有国が多く存在することは知っています。
2023年6月現在、
地球上に存在する核弾頭の総数は推定12,520発。
保有国は、
米国、ロシア、フランス、英国、中国、
イ ンド、パキスタン、イスラエル、北朝鮮の 9カ国。
飛行機で数時間で着くような、
近い国が、
核兵器を持っている。
そのことを、
戦争を起こさないために有効な方法だ。
なんて、
思う事が、
どうしても私には出来ない。
ただ、
一度手にしてしまった、
強力な武器を、
手放すことも出来ないということも、
理解はしている。
核廃絶の訴えをしたところで、
核保有国が、
核兵器をすべて放棄することは出来ないだろう。
だから、
廃絶は理想だけど、
現実は、
全ての国が核を保有して、
お互いをけん制しあうことで、
平和を維持するべきだ
と、
日本国内でも考える人が多いみたいだ。
それとは別に、
平和のために兵器を無くすと言うなら、
核兵器だけではなく、
それ以外の兵器も手放すべきだという意見も見かけた。
ロシアとウクライナの様子を見ると、
爆弾で街は破壊され、
たくさんの人が傷ついている。
核兵器以外のモノも、
人を傷つけ、
命を奪ってしまう事には変わりない。
ただ、
核兵器は、
兵器の中でも、
もっとも恐ろしいと言われる、
人間の遺伝子を傷つける能力があると言われている。
被爆した瞬間だけではなく、
その後、放射線病で、
亡くなったり、
ずっと不自由な生活を送った人が、
大勢いる。
瞬間だけではなく、
長い年月にわたって、
人を傷つけ続ける兵器だということだ。
そんな恐ろしい兵器を、
戦争を踏みとどまらせるために、
保有するなんて。
現実を見ろ。
大人になれ。
そんな風に言われるかもしれないけど、
それでも、
核兵器を世界中の国が持つことが、
世界平和につながるのだとしても、
いつか、
この世から、
兵器と呼ばれるものが無くなっても、
世界中が平和を維持出来るようになって欲しいと思う。
無理なのかなあ。
人間には。
