介護施設に入所している父ですが、
一昨年、乳がんの手術をしたんですが、
去年の年末に、転移していることが分かりました。
ただ、
手術は出来る状態だったそうなんですが、
なぜか、
「手術はしない」
と言い出しました。
病気だとは言え、
本人の同意が無ければ、
治療をすることは出来ない。
どれだけ話をしても、
「いやだ、しない」
の一点張りで、
話にならない。
仕方ないので、
年が明けてから、
もう一度話をしようと言うことになっていたんですが、
今年になって、
「やっぱり手術をすると言ってます」
と
施設の看護師さんから連絡が来ました。
やれやれと思ってたんですが、
手術前の診察で、
胸のレントゲンを撮ってもらったら、
左の肺が縮んでいることが判明。
どうやら、肺に穴が開く『気胸』らしいですが、
先にこちらの治療をしないといけない
という事になったみたいなんです。
治療は、
チューブを胸腔に差し込み,
空気を体外へ排出する
胸腔ドレナージによる持続脱気療法というものになるらしんですが、
その為に、
入院しないといけないそうなんです。
で、
違う病気が見つかったと聞いた父、
症状や治療の説明をしてくれた先生の話を、
「いやだ、帰る」
と遮るように、怒り出したそうなんです。
ああ、
困った父です。
もともと、
父は、頑固というか、
いや、
頑固とは違うな。
分からずやって方が合ってるかな。
自分の言い分が通らなかったり、
自分の思う通りにならないと、
大きい声を出すタイプの人間なんです。
実の父親が、
こういう人だったせいで、
私は、
感情的になって、大きい声を出す人が、
とにかく苦手です。
いやゆるトラウマってやつですかね。
で、
母は、
細かいことを、
正論を振りかざして、
責めていくタイプ。
こんな2人が、
夫婦として、
数十年も一緒に過ごしていたことが、
不思議で仕方ない。
だからかな。
私が子どもの頃から、
しょっちゅう、夫婦げんかが起こってました。
母が責めて、
父は大声を出す。
この繰り返しだから、
歩み寄ることは出来ず、
最後の方は、
同じ家にいるのに、
ほとんど顔を合わさないという状態でした。
だから、
父が体調を崩して、
要介護になって、
介護施設に入所することになった時、
両親は、お互いにホッとしてたんだと思う。
その後、
コロナウイルスの感染拡大によって、
面会も出来なくなり、
父とは、
なかなか会えない状態が続いていました。
ようやく面会が出来るようになっても、
父の施設では、
面会は要予約で、
1日に面会できる枠も少ないし、
その後も、
コロナウイルスや、
インフルエンザ、ノロウイルスなど、
いろんな感染症の影響で、
土曜日しか行けない私は、
ずっと、
面会出来てませんでした。
で、
ようやく来月面会に行けると思ったら、
入院や手術の日程と重なってしまうという、
タイミングの悪さ。
どうしたもんか、
と困っていたら、
またまた、
「やっぱり入院して治療を受ける」
と言い出したと、
介護施設から連絡がありました。
ただ、
その時の機嫌によって、
また嫌だと言い出すかもしれない。
看護師さんが言うには、
気に入らないというより、
新たに病気が見つかったことで、
怖くなってしまったんじゃないか
という感じみたいです。
分かるよ。
私も、
大きな病気になってたら困るから、
がん検診を受けるけど、
見つかったらどうしよう
って、
診断結果が出るまで怖くてたまらないもん。
でも、
父に癌が見つかったことで、
私の家系に、
癌体質があるということなので、
これからも、
検診はしっかり受けていかないといけないな。
父も、
今年で80歳。
日本人男性の平均寿命は81.05歳。
若い頃は、
煙草も吸ってたし、
酔いつぶれるほどお酒も飲んでいた父なので、
長生きしてくれているんだなと思います。
出来る限り、
病気で苦しむことなく、
寿命を全うしてほしいなと、
娘としては思います。