前社長が、
社長時代に使っていたタブレット。
社長時代は、
出張時に、
スマホでは資料を見るには、
小さすぎて不便だと、
会社の経費で購入したものです。
社長を退いて、
仕事で使う事が無くなったので、
会社名義から、
前社長名義に変更すると言い出して、
ショップに行って来たんだけど、
その時、
聞くところによると、
4万円近く支払ったらしい。
名義変更の手数料自体は、
数千円のはずだから、
本体料金の未払い分が残ってたのかなあ。
そこのところは、
実際に手続きに行ったのが、
前社長なので、
詳細は不明だけど、
思った以上に費用が掛かったと、
後で、
前社長が愚痴っておられました。
そんな費用まで支払って、
自分の名義に変えたのに、
今日、
「やっぱり、私は使わないから、
会社のモノにしてもらえないか」
と言ってきた。
会社のモノ
って言われてもねえ。
今まで、
前社長が個人で使っていて、
会社としては使っていなかったし、
果たして、
使う場面があるのだろうか。
それが分からないので、
本体を譲り受ける事にはしたものの、
キャリア契約は、
解約することにしました。
Wifi環境なら、
キャリア契約していなくても、
使う事は出来るし、
使うかどうか分からないのに、
月々の基本料金を支払うのは、
やっぱりもったいないもんね。
さて、
こんな感じで、
前社長は、
奥さんが亡くなった後、
身の回りのモノを、
どんどんどんどん片付けているようです。
今まで、
家の中の事は、
奥さんに任せきりだったから、
1人になって、
家の中を見回してみると、
自分にとっては、
不要だと思うモノが、
出てくるのかもしれません。
そんな片づけをしている時に、
奥さんが、
いろんな人に向けて書いた、
短い文章が出て来たらしくて、
その中に、
会社の皆に宛てたものを、
それぞれに配ってくれました。
いったい、
どの様な状況の時期に書かれたものなのか
それが分からないのですが、
自分に何かあったら
と思って書いたものなのでしょう。
私宛には、
「あなたは、私にとって3人目の子どものようでした」
と書いてくれていました。
3人目と言うのは、
前社長夫婦には2人お子さんがいるからで、
そのお子さんと、
私が世代が近いからかな
と思いますね。
一方、
私は、
奥さんの事は、
母親と言うより、
年上の友達
みたいな感覚でしたね。
職場でしか会わないのに、
仕事の話より、
くだらない話ばかり
していた記憶しかないですね。
奥さんが、
1年半くらいの闘病の末、
亡くなった時、
人間って、
思っているより早く人生が終わってしまうもんなんだな
って思いました。
調子が悪いから病院で調べてもらう
と行って、
病院に行った日の事は、
今も覚えている。
調子が悪いとは言ってたけど、
手遅れだったほど、
身体の調子が悪いような見た目では、
全然無かった。
それどころか、
見た目では、
ほとんど変化は無かった気がするくらい。
内臓の病気って、
見た目が変わらないんだな
って言うのも、
その時に分かりましたね。
病気って、
早期発見が大切だって言うけど、
早期発見って、
いくら自分の身体だとしても、
無理だなというのも、
奥さんの病気を機に思いました。
それ以来、
がん検診は、
思いつく限り、
毎年、あれこれ受けているけれど、
それでも、
100%発見できるわけではない。
歳を重ねるたびに、
健康で、
心穏やかに過ごせる毎日というのが、
なにより大事なんだと思うようになった。
前社長じゃないけど、
そういうことを思うと、
家の中に溢れかえっている、
いろんなモノたち。
本当に必要なモノって、
ほとんど無いのかもしれない。
断捨離って、
どんどん捨てる
っていうより、
本当に必要なモノだけに
厳選するってことなんだろうな。
私も、
家の中、見渡してみよう。