冬の雨は嫌いだ。
それでなくても、
気温が低いのに、
雨雲のせいで、
太陽の光が届かない。
中学生の頃、
自転車で30分以上掛かる公立学校に通っていた。
冬の帰り道、
雨が降り出したのに、
雨合羽を持ってきていなかった。
私が学生の頃は、
携帯電話なんてものは、
今ほど普及していなかったから、
仕方なく、
冬の冷たい雨に濡れながら、
家まで帰った。
冬の制服は、
水を含んで、
冷たく、重たく、
着心地は最悪だった。
雨に濡れた手の指先は、
冷たいを通り越して、
痛かった。
雨に降られて、
びしょぬれになった顔も、
冷たくて、
痛かった。
雨で顔がびしょ濡れだったけど、
途中から、
雨の冷たさと痛さに、
涙が出て来て、
泣きながら家に帰ったことを思い出した。
冬の制服を、
びしょ濡れにしてしまったけれど、
私が、
泣きながら帰ったもんだからか、
母には怒られなかったような気がする。
全然覚えていないけど、
びしょぬれになった制服を、
きっと、
母が乾かしてくれたんだと思う。
今更だけど、
雨合羽さえ持っていれば、
そんな事にはならなかったのだから、
悪い事をしたなと思う。
雨具って、
突然雨が降り出した時に限って、
持ってなかったりするんだよね。
そういう事が多い人は、
出先で、
安いビニール傘を買う事が多いから、
家に、
ビニール傘がどんどん増えてしまうんだよね。
傘と言えば、
若い頃、
電車通勤をしていたんだけど、
よく、傘を電車に置き忘れたもんです。
傘って、
差している時は良いんだけど、
屋内に入って、
たたんで持っていると、
つい、その存在を忘れてしまうんだよね。
何度か、
傘を電車に置き忘れた経験に反省して、
その後は、
電車に乗っても、
絶対に、
傘から手を離さないようにしたもんです。
手すりに掛けたりすると、
かなり高い確率で、
置き忘れてしまうんですよね。
もともと、
忘れっぽい頭の作りみたいで、
置き忘れは、
しょっちゅうなんですよね。
一番ひどかったのは、
郵便局のATMの機械の上に、
通帳とキャッシュカードを置き忘れてしまった事。
すぐに気づいて、
戻ったんだけど、
時すでに遅しで、
無くなってしまってた。
すぐに、
口座を止めたので、
何も被害は無かったけど、
我ながら、
ひどい失敗だと思う。
それで、
懲りたはずなのに、
また、
ATMでお金を下ろした後、
通帳を無くしたことがあるんです。
またやってしまった
と、
すぐに通帳とカードを止めたんだけど、
その手続きを終えた後、
鞄の奥から、
見つかりました。
そうなんです。
無意識に、
鞄の中にしまい込んでいたんだけど、
奥だったので、
すぐに見えず、
しかも、
無意識に片付けたもんだから、
その記憶も無く、
置き忘れたと思い込んでしまったんですよね。
結果としては、
無くしていなかったので、
笑い話になったんだけど、
自分の注意力の無さに、
本当に情けなくなったもんです。
それ以来、
通帳などの、
大事なモノは、
どこかに置いたりせず、
とりあえず、
すぐに鞄の中などに片付けるようにしています。
失くし物とか、置き忘れを防ぐには、
部屋での置き場所や、
かばんなどのしまう場所を、
決めておくのが１番効果的みたいです。
会社でも、
カッターナイフとかはさみ、
ガムテープやマジック、
そういう、
使った後、
手から離すものを、
しょっちゅう、
置き忘れるんですよね。
今日も、
使ったガムテープが、
仕事が終わった後、
探しても、
どこにも無い。
そういえば、
使い終わった後、
片付けた記憶も無いんだよね。
きっと、
どこかに、
ぽいっと置いてしまって、
その場所が分からなくなっているんだと思うだけど、
あちこち見て回ったんだけど、
どこにも無い。
ああ、
失くし物って、
見つからないと、
けっこう、気になるもんなんですよね。
でも、
人間は、
『忘れる』から、
つらい事や悲しい事があっても、
元気に過ごしていけるんだから、
忘れっぽいのも、
元気で生きて行く能力だと思おう。
でも、
失くし物は、
精一杯防ぎたいけどね。
