3月3日
今日は桃の節句 ひな祭り。
ひな祭りって言えば、
幼い女の子の健やかな成長を祈る
ってことらしいんだけど、
今どきは、
いろんな場面で、
女の子と限定することが、
難しいこともあるんじゃないだろうか。
性同一性障害と呼ばれる、
身体的な性別と、
精神的な性別が一致しないという状態が、
どのくらいの割合で起こるのかは分からないけれど、
確実に存在するわけで、
さらには、
男性と女性という2つの性別のどちらにも当てはまらない
という性自認の状態も存在する。
生物学的な性別は、
XとYの性染色体の組み合わせで決まるけれど、
染色体は、
父親から受け継ぐものと、母親から受け継ぐものが
ペアとなって2本ずつセットになって存在しているそうです。
ヒトの場合は、23対46本の染色体が存在していて、
さらに、染色体は遺伝子の集合体で、
1本の染色体には数百~数千個の遺伝子が存在するらしい。
そして、
生物学的な性別を決めるのは、
1対2本の性染色体。
性別を決定する性染色体は、
ヒトの場合X染色体とY染色体の2種類で、
男性はX染色体とY染色体を1本ずつ、
女性はX染色体を2本持っている。
この性染色体に異常が起こる場合もあるらしい。
X染色体が1本しかない
XXYと染色体が3本ある。
こういう染色体異常が起こると、
生殖機能に異常が出てしまうらしい。
そして、
それ以外の染色体が、
常染色体と呼ばれる
22対44本のモノなんだけど、
こちらの染色体異常の最も多いのが、
21番染色体が3本になることで生じる、
21トリソミー(ダウン症候群)。
私が小学生の時の同級生に、
この染色体異常の子がいたんだけど、
たった1本 染色体が多いというだけで、
人間にこんなに大きな影響を与えることが、
不思議でならなかった。
性別だけではなく、
生物学的な身体の特徴というのかな、
状態というのかな、
そういうものを形作っている染色体。
たった1本多いだけで、
身体的に、大きな問題を引き起こしてしまう。
ただ、
性自認とかジェンダーなどの言葉で表現される、
精神的な性別。
精神的な性別は、
染色体や遺伝子とは関係ないモノみたい。
生物学的な性別と精神的な性別が、
一致する人、
少し違和感がある人、
苦痛を伴うくらいに一致しない人、
人の数だけ、
身体も心も違うという事なんだろう。
多様性という言葉が、
少しずつだけど、
ようやく受け入れられるようになったとはいえ、
まだまだ、
生きにくい思いをしている人も多いのだろう。
私は、
女性として生まれて、
そして、
自分が女性の身体でいることに、
何の疑問も感じることが無かった。
そんな私でも、
『女性』という1つの言葉では、
すべての女性を表すことは出来ないなとは思う。
初潮の時期や閉経の時期だって、
人によって違う。
生理の時期の体調だって、
私はほとんど気にならないくらいだけど、
人によっては、寝込んでしまうくらいつらい人もいるという。
女性的な体型といっても、
胸の大きさや、骨盤の大きさだって、
まちまちだ。
女性と男性というほど、
性別の認識が違う訳ではないけれど、
それでも、
男女の性の認識だって、
人それぞれだ。
そういう風に、
性同一性障害や、
恋愛志向の違いなども、
人それぞれなんだと、
受け止められる世の中になれば、
桃の節句も端午の節句も、
子どもたちの健やかな成長を祈る日になるだろう。
日本では、
同性婚は認められていない。
生殖可能性が無いというのが理由なのかもしれない。
少子高齢化が進む日本では、
生殖の可能性が低くなるというのは、
大きな問題なのかもしれない。
でも、
家族という概念は、
果たして、
血のつながりが、
必ずしも必要なんだろうか。
男女の婚姻関係だとしても、
つらい不妊治療を続けている方たちもいる。
理由あって、親がいないお子さんを、
養子縁組して育てている方たちもいる。
家族の形にも、
多様化を認めることで、
少子高齢化の対策が出来るのではないかと、
私個人は思ってる。
戸籍上のつながりが無くたって、
子どもを育てても良いじゃないか。
核家族化が進んで、
子育て中の親は、
孤立化してしまう可能性が高い。
いろんな家族の形が認められれば、
大勢の大人で、
子どもを育てることが出来るようになるかもしれない。
う~ん。
きれいごとなんだろうか。