私の地元では、
田んぼの稲刈りが始まってます。
この間まで、
青々とした稲が、
見渡す限り広がっていて、
少しずつ、
黄色くなって、
で、
すっかりなくなって、
刈り上げた頭の様になる。
すっきりした感覚と、
ちょっと寂しい感覚を、
この時期になると、
毎年味わいます。
田んぼごとに、
稲刈りのタイミングが違うのは、
品種や成長の度合いとかの違いなのかなあ。
稲刈りが終わると、
冬にかけて、
野菜を育てるところは、
耕して、
畑に変身し、
来年の田植えまでお休みのところは、
しばらく短く刈られた稲穂だけが残る。
私の地元は、
田んぼが多いんだけど、
それでも、
子どもの頃に比べれば、
減ったなあと思う。
休耕っていうのかなあ、
田植えをしないままの状態のところも少しあるけど、
完全に止めてしまったのか、
土地が売られて、
家が建ってしまったところもある。
大人になると、
農業と言う仕事が、
いかに、
お金が掛かるのかっていうのが、
分かるようになる。
稲刈り機って、
1台何千万とかするんだよ。
高級外車並みの価格設定。
それ以外にも、
トラクターとか、田植え機とか、
そういうのも必要なんだよね。
そして、
何と言っても、
大事な大事な苗。
なんでもそうだけど、
先行投資が必要だからね。
私が子どもの頃は、
農家のお家の子も多くて、
そういうお家は、
ぜったいにお金持ちだった。
なんてったって、
家の広さが違う。
さらに、
見渡す限りの田んぼの土地も
持ってるわけだからね。
変な話だけど、
私が子どもの頃だから、
40年くらい前、
近所で外車に乗っているのは、
農家か、その筋の人か、
みたいに言われてたね。
そんな農家も、
続けていくのが大変なのかなあ。
いつの間にか、
その場所に、
家や賃貸住宅やらが、
建っていたりする。
どんな業界もそうらしいけれど、
後継ぎがいないんだよね。
今は、
親の仕事を継がないお家も、
増えているんだろうし、
親の立場だと、
大変な面もあるからこそ、
違う業種に進んでも良い
って思うのかも。
農業や漁業は、
私たちの食につながる職業だから、
成り手が少なくなるのは、
心配だけど、
傍から見てても、
苦労が多そうな職業ではある。
異常なほどの夏の暑さで、
野菜や果物は、
うまく育たないし、
過去に類を見ないような災害で、
田畑は荒らされ、
苦労して育てた作物は、
商品として出荷できない
なんてこともあるだろう。
どんな職業でも、
利益が出るかどうかは、
ある意味、
賭けみたいなところもあるけれど、
農業って、
その要素が強い気がするんだよね。
でも、
食料を供給してくれる、
とても大切な業種でもある。
異常気象で、
苦労しているところへは、
補助金などは支給されるのだろうか。
福島では、
処理水の放出で、
海外への輸出などが止まってしまっている。
安易に税金を使うのは賛成できないけれど、
本当に必要なところへなら、
使って欲しいと、
個人的には思いますね。